家を建てるにあたって太陽光発電を同時に設置する人は結構な割合でいると思います。
私の周りでも「毎月一定の売電収入があって生活が楽になっている」という声が多数聞こえてきます。
我が家は太陽光発電を設置していません。
今回の記事では私が太陽光発電を設置しなかった経緯を記事にしていきます。
太陽光発電を設置しなかった理由5選
2 売電のメリットが感じられなかった
3 自然災害や故障によるトラブルの可能性がある
4 処分費用がどの程度かかるか予測できなかった
5 維持費にかかる費用をもったいないと感じた
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目次
設置の費用が高額である
桧家住宅では太陽光発電を設置する場合にはオプション扱いとなり、そこそこの金額がかかります。
桧家住宅のスマート・ワンという商品の一部では太陽光発電が標準のプランもありますが、私が選んだスマート・ワンカスタムでは太陽光発電はオプション扱いです。
そもそも太陽光発電は投資に当たりますので、先行投資として最初にある程度の金額が必要になってきます。
新築時に設置すれば住宅と一緒にローンが組めるというメリットもありますが、私はただでさえ住宅が高額なのに、太陽光発電への先行投資はできませんでした。
売電のメリットが感じられなかった
太陽光発電の売電価格はFITという制度によって設置から10年間は固定単価で買取が実施されます。
ちなみに2021年のFIT価格は19円/kWhです。
このFIT価格は年々下落しており、5年前であれば28円/kWh、10年前であれば42円/kWhでした。
この10年間の固定買取期間(FIT)が終了すると各電力会社と個別に買取契約をすることになります。
東京電力を例にすると8.5円/kWhです。FITと比較すると買取価格が半分以下となってしまいました。
これは現在の個別買取価格ですので、2031年からはさらに価格が下落していることが予想されます。
よくハウスメーカーは太陽光発電の収益シミュレーションを見せてくれますが、そのほとんどは最初の数年で設置費用分を取り戻して、将来は絶対に儲かるようなシミュレーションを見せてくれますが果たして本当なのでしょうか?
自然災害や故障によるトラブルの可能性がある
太陽光発電は屋根にソーラーパネルを取り付けて発電をしますが、これは台風による大雨や強風、積雪等によってダメージを受ける可能性が当然あります。
パネルも安いものではないですし、再設置となれば相応の費用がかかることでしょう。
また自宅のパネルが飛ばされて、他の人の家に被害が及ぶことも念頭に置いておく必要もあります。
住宅全体にかかる重さも増えますので、地震が発生した時のリスクも十分に検討しておく必要がありますね。
処分費用がどの程度かかるか予測できなかった
太陽光発電が増加してる一方でソーラーパネルの処分問題が将来的に発生することが懸念されます。
一般的にソーラーパネルの寿命は25~30年と言われていますので、新築時に設置した方はちょうど住宅ローンが終わる頃に処分費用がかかってきそうですね。
ソーラーパネルは産業廃棄物として扱われますが、2021年現在でも将来的に最終処分場が逼迫することが懸念されています。最終処分場の逼迫は私たちの廃棄処分費用にも影響してくることが予測されますので、今よりも処分費用が高額になるのでは?と考えられています。
維持費にかかる費用をもったいないと感じた
さきほどソーラーパネルの寿命が25~30年と書きましたが、その前に交換が必要になってくる部品があります。それはパワーコンディショナーです。
パワーコンディショナーは太陽光発電のエネルギーを家庭で使える電気に変換する役割を持っています。また太陽光発電全体を効果的に稼働させるための役割も担っています。
このパワーコンディショナーが故障したとなるとせっかく太陽光発電でつくった電気を何にも使えず、無駄となってしまうのです。
そのために故障した際に交換が必須なのですが、その金額は約20万円と言われています。
パワーコンディショナーの寿命は15~20年と言われていますので、太陽光発電を使用しているうちに必ず発生するお金と言えます。
以上、私が太陽光発電を設置しなかった理由を5つ記載しました。
太陽光発電は先行投資に当たります。30年先の収益を予測して設置するかを判断する必要がある投資です。
5つ理由を書きましたが、やはりFIT終了後の安い単価での売電では投資回収ができる可能性を感じなかったことが一番の理由です。
かろうじてわずかに収益がプラスになったとしても、毎月の固定資産税、15年後のパワーコンディショナー交換、30年後のソーラーパネルの撤去で全て収益がなくなってしまうのでは?という結論に至りました。
またソーラーパネルの撤去は場合によっては屋根の修理も併せて発生する可能性もありますので、さらに数十万円のお金がかかるケースも考えて「設置しない!」という判断です。
もちろん私も太陽光発電の全ても否定しているわけではありません。
今後の売電に関する法律も変わってくるかもしれませんし、ソーラーパネルの撤去についても新たなルールが出でてくるかもしれません。
個人的にですがFIT契約中の10年間で先行投資の元が取れて、残りの期間で十分な収益を得られるようであれば、設置するのは大いに有りだと思います。
少なくとも桧家住宅ではその通りではなく、担当営業さんにも「正直おすすめできません。」と言ってもらえました。
太陽光発電は先行投資であり、
・住宅ローンに組み入れる場合には住宅ローンの期間中ずっと手数料を取られること
・FIT期間終了後はより安い単価で売電しなければならないこと
・パワーコンディショナーの交換やソーラーパネルの撤去費用などの将来費用を見積もること
といったことを頭において太陽光発電を検討してみてください!